築竹な日々 このページをアンテナに追加 RSSフィード

本の活字による分類は2005-04-09にあります。
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2005-02-25當世風ということ このエントリーを含むブックマーク

karpa2005-02-25

築竹假名のシリーズに、築竹假名當世風というのがあります。初めて築竹假名が全文字そろったときに、この書体では使いにくいだろうと思って細く、かつ字形をなじみのあるものに、と作ったものです。その成果はなんだったか、というと、余り無いような気がします。単純に細めただけで、たとえば、カタカナなどは却って現在の築竹假名のほうが親しみやすいなどなど、失敗の理由はいくら挙げても足りないのですが。

築竹假名は、その後、結局原点*1帰りをして、この前のリリースとなりました。そこで、當世風をどうするかと考えたときに、また狩野さんが新しいかなを試してみているとの報があり*2、新しく作り直すのも良いかもしれないと思い、エレメントから思い切って書き直したのが新當世風です。

さて、當世風、というからには、オリジナルに今風なエレメントを宛てたり、細仮名であったりするだけでは足りず、懐の広さの具合など、ORADANOのオリジナルの彫り師が現代にあって作り直すとしたらどのようになるであろう、などという想像が要されるように思います。

そのため、新仮名では、築地体の面影を残しつつも、大幅なりデザインをたくらんでいます。そもそもお前は文字を死なせている、などという根本的な問題がある虞はあるものの、イワタ母型のかなを範の一つに仰ぎつつ、取り組んでいます。

さて、掲げた画像は、字游工房?の社名にもなっている、游という字*3ですが、築地五号漢字を『明朝体活字字形一覧』よりスキャニングし、すこし今様にアレンジしたものです。游は、私が関わっているものの書名でもあり、愛着のある文字の一つで、このようにありたいと願いもします。

*1:ORADANO明朝

*2:その後の話では大分停滞していらっしゃるとのこと

*3:字通では、「游・遊はもと神の出遊をいう字であったが、神を奉じてゆくことをいい、神のように自由に行動することをもいう。」とあります

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